
日本製ボードゲームの名作との呼び声も高い、『ラブレター』というゲームを最近遊びました。
日本ボードゲーム大賞2012の大賞受賞や、ゴールデン・ギーク賞2013で4冠を達成するなど、数多くの賞を受賞しています。
今回は、『ラブレター』というゲームをプレイした感想についてお伝えいたします。
目次
『ラブレター』ってどんなゲーム?
協力者たちの力を借りて、お姫様に恋文を届ける!

発売日 | 2014年5月31日 |
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発売元 | アークライト |
対象年齢 | 10歳以上 |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 5~10分 |
価格 | 1,850円 |
プレイヤーはある城に住むお姫様に恋をした若者となり、城に仕える者たちの協力を仰いで、恋文を届けるのが目的です。
ほかのプレイヤーたちもお姫様を狙っているため、「兵士」「魔術師」「大臣」といったさまざまなカードを使って、ほかのプレイヤーを脱落させていきます。最後の一人になったら勝利です。
『ラブレター』の内容物

『ラブレター』に入っている内容物は以下の通り。
- ゲームカード(16枚)
- 追加カード(6枚)
- 一覧カード(4枚)
- テキストレスゲームカード(22枚)
- トークン(12個)
- 羽ペンタイル(1枚)
- 説明書
基本となるゲームカードは、全部で8種類あります。

強さ | 名前 | 効果 |
1 | 兵士 | 対象のプレイヤーに「兵士」以外のカード名を1つ宣言し、手札と一致したら脱落させる。 |
2 | 道化 | 対象のプレイヤーの手札を見る。 |
3 | 騎士 | 対象のプレイヤーとあなたの手札の強さを密かに比較し、強さの小さい方を脱落させる。 |
4 | 僧侶 | あなたの次の手番まで、あなたへの効果を無効にする。 |
5 | 魔術師 | あなた、もしくは対象のプレイヤーは手札を捨て札にし、山札からカードを1枚引く。 |
6 | 将軍 | 対象のプレイヤーと手札を交換する。 |
7 | 大臣 | 手札の強さの合計が12以上である場合、あなたは脱落する。 |
8 | 姫 | このカードがあなたの捨て札に置かれた場合、あなたは脱落する。 |
それぞれのカードには「強さ」と「効果」が存在。詳しいルールは後述します。
また、基本カード以外にも効果が異なる追加カードが6枚入っているので、ゲームに慣れたら追加カードで遊ぶことも。
追加カード一覧は以下の通りです。

強さ | 名前 | 効果 |
なし | 王 | このカードが手札にあるばあい、あなたは脱落する。 |
8 | 王子 | このカードがあなたの捨て札に置かれた場合、あなたは脱落する。 |
8 | 姫(眼鏡) | このカードが手札にあるときに脱落した場合、山札からカードを1枚引いて復帰する。 |
8 | 姫(ショート) | このカードがあなたの捨て札に置かれた場合、あなたは脱落し、即座にゲーム終了する。 |
7 | 女侯爵 | 手札の強さの合計が12以上である場合、あなたはこのカードを場に出さなくてはならない。 |
8 | 伯爵夫人 | このカードは場に出すことが出来ない。山札がなくなったとき、あなたは脱落する。 |
ちなみに説明書を読むと、各キャラクターに年齢や性格といった設定がきちんとされているのがわかります。これを読むだけでも楽しいですね。

基本カード、追加カードは効果が書かれていない「テキストレスカード」もあります。

ルールや効果を把握したら、テキストレスカードを使って『ラブレター』の世界観をより楽しむことも可能です。
ゲームのルール
勝利条件
次の①か②どちらかの条件が満たされた場合、ゲーム終了。
- 山札がなくなったとき
- 1人以外が脱落したとき
山札がなくなった場合は、脱落していないプレイヤーのなかで手札の強さが最大だった人が勝者です。
強いカードを手元に残しつつ、相手を脱落させていくのが目的です。
ゲームの進め方

まずは基本のゲームカード16枚をシャッフルし、山札を作ります。
そこから1枚カードを抜き出し、脇によけます(2人で遊ぶ場合はさらに3枚のカードを抜き、場に公開する)。脇によけたカードは使いません。
次に各プレイヤーは山札から1枚カードを引きます。

じゃんけん等でスタートプレイヤーを決めたら、ゲームスタート。
スタートプレイヤーは山札からカードを1枚引き、手札に加えます。
その後、2枚になった手札から1枚を選んで場に公開。出したカードの効果に従ったら、そのカードは捨て札になります。

手番が終わったら時計回りにプレイヤーを交代して、山札がなくなるか1人以外が全員脱落するまで上記の手順を繰り返します。
『ラブレター』をプレイした感想
相手の手札を推測するシンプルなルールでサクサク遊べる!

『ラブレター』最大の魅力は、シンプルなルールでサクサク遊べることだと思います。感覚としては、UNOやトランプに近い感じ。
ゲームの大まかな目的としては、「手札の効果を使って相手を脱落させること」です。。
「兵士」や「騎士」といったカードは相手を脱落させる効果があるので、これらを上手く使うのがコツ。

「兵士」の効果は「対象のプレイヤーに『兵士』以外のカードを1つ宣言し、手札と一致したら脱落させる。」というものなので、相手の手札を推測して狙いを定める必要があります。
そのためには、場にすでに出ているカードから残りのカードを推測したり、相手の手札を確認できる「道化」や「将軍」といったカードを駆使しなければいけません。

この駆け引きや読み合いが短時間のプレイで何度も楽しめるので、軽めのゲームながらボードゲームならではの醍醐味がしっかりと味わえます。
ルールも非常にシンプルで、一度遊べば誰でも簡単に覚えられるのもいいですね。
ボードゲームに慣れている人だと、すこし物足りなさを感じるかも
軽めに遊べるのが『ラブレター』の魅力ですが、その反面、ゲームがシンプルすぎるのでボードゲームに慣れている人だと物足りなさを感じるかもしれません。
正直、僕個人も最初に何度か遊んだときは楽しかったのですが、連続して遊んでいるとだんだんと飽きを感じてしまいました。
同じメンバーで何度も遊ぶタイトルというよりも、旅行や泊まりなどに持っていって、いろんな人と遊ぶ方が向いているゲームですね。
まとめ:ボードゲーム初心者にも最適!

『ラブレター』はとにかくシンプルでわかりやすいゲームなので、「まだボードゲームに慣れていない、遊んだことがない」という人にこそおすすめできるゲームです。
ボードゲームならではの読み合いや駆け引きが楽しめるゲームです。ぜひ一度遊んでみてください。