『パンデミック:新たなる試練』レビュー!感染拡大を防いで治療薬を発見する協力型ゲーム!

 

『感染列島』や『アウトブレイク』といった、病原体との戦いを描いた映画の数々。僕はあの手の”感染モノ”が大好きで、時間があればつい何度も観返しちゃいます。

 

そんな病原体や感染拡大の恐怖が体験できるボードゲームが、『パンデミック:新たなる試練』です。

 

 

本作は仲間と連携してクリアを目指す協力型のゲームで、手軽なルールで緊張感あるプレイが楽しめます。

 

今回は、『パンデミック:新たなる試練』についてご紹介したいと思います。

 

『パンデミック:新たなる試練』ってどんなゲーム?

 

仲間と協力して病原体の感染から世界を救う!

 

 

発売日 2013年6月24日
発売元 ホビージャパン
対象年齢 8歳以上
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 45分
価格 4,000円

 

『パンデミック:新たなる試練』は、致死病原体が蔓延した世界を舞台に、仲間と協力して治療薬を作り、感染から世界を救うというテーマです。2009年ドイツ年間ゲーム大賞の最終候補にも残りました。

 

プレイヤーはそれぞれ、科学者や衛生兵、検疫官といった役割が与えられ、その役割に応じた特殊能力を使うことができます。仲間と相談しながら、自分にしかできない最善の行動を選択することが重要。

 

チームで協力して病原体のアウトブレイク(感染拡大)を防ぎ、疫病を撲滅するのが目的となります。

 

ゲームの内容物

 

ゲームボード

 

 

『パンデミック:新たなる試練』で使うゲームボードには、ヨーロッパを中心とした世界地図が描かれています。

 

横58cm×縦41cmくらいあるので、けっこう大きめです。

 

役割カード&プレイヤーコマ

 

 

役割カードは全7種類。それぞれに違った特殊能力を持っています。

 

役割名 効果
危機管理官 捨て札にあるイベントカード1枚を取り、再度使用できる
通信司令員 仲間のプレイヤーコマを別の都市に移動できる
衛生兵 治療アクション時に、病原体コマをすべて取り除く
作戦エキスパート 都市カードを捨て札にせず、調査基地を設置できる
検疫官 自分がいる都市と、隣接する年に病原体コマが置かれるのを防ぐ
研究員 手札の都市カード1枚を他のプレイヤーに渡す際、好きなカードを渡せる
科学者 同じ色の都市カード4枚を捨て札にして、その色の治療薬を発見できる

 

各役割の能力を有効に活用しないとクリアできないので、自分や仲間の特殊能力を把握しておくことが重要です。

 

プレイヤーの分身となるプレイヤーコマも、役割カードと同じく7個あります。

 

それぞれ役割カードと色が対応しているため、ゲーム中は自分の役割と同じ色のコマを使います。

 

病原体コマ

 

 

病原体の感染度合いを表すコマ。赤・青・黄・黒の4色が存在します。

 

各24個、合計96個の病原体コマがあり、1つでも失くしてしまうと正しくゲームプレイができないので、保管は気を付けなければいけません。

 

治療薬マーカー

 

 

こちらも病原体コマと同じく、赤・青・黄・黒の4色があります。

 

この治療薬を4種類すべて発見するのが、ゲームの目的です。

 

調査基地コマ

 

 

調査基地を表すコマ。調査基地があるところでは、治療薬の発見や調査基地間の移動が可能なので、とても重要な施設です。

 

プレイヤーカード

 

 

各プレイヤーの手札となるカードです。都市カード48枚、エピデミックカード6枚、イベントカード5枚が存在します。

 

感染カード

 

 

都市の感染を表すカード。毎ターン山札から感染カードを引いていき、出た都市に病原体コマが増えていきます。全部で48枚。

 

感染率マーカー&アウトブレイクマーカー

 

 

現在の感染率と、アウトブレイクが起きた回数を表すマーカー。詳しくは後述しますが、ゲームプレイにおいて非常に重要なマーカーとなります。

 

参照カード

 

 

手番でできるアクションが書かれた参照カード。初心者や、まだ始めたばかりでルールを覚えていないときに助かりますね。

 

ゲームの準備

 

 

『パンデミック:新たなる試練』はコンポーネントの数が多いので、準備が少々複雑です。長くなるので、めんどくさい方は読み飛ばしてください。

 

準備の大まかな流れとしては、

 

  1. ゲームボードとコマの配置
  2. アウトブレイクマーカーの配置
  3. 感染率マーカーの配置と、9都市の感染
  4. 各プレイヤーへ役割カードとプレイヤーコマ、手札を配る
  5. プレイヤーカードの山札を作る
  6. ゲーム開始

 

といった感じです。一つずつ順番に見ていきましょう。

 

まずはゲームボードの「アトランタ」の地区に、「調査基地コマ」を一つ配置します。調査基地は治療薬の生成や、移動の拠点となるのでとても重要です。

 

 

ちなみに現実のアトランタには、「アメリカ疾病予防管理センター(通称:CDC)」という感染症対策の本拠地があります。このあたりの作り込みがニクイですよね。

 

アウトブレイク欄の「0」のところに、「アウトブレイクマーカー」を配置します。後述する”アウトブレイク”が起きるごとにマーカーが進んでいき、これが8番目まで進んでしまうとゲームオーバーです。

 

 

感染率表の一番左に、「感染率マーカー」を配置。

 

 

そのあと、感染カードの山札から3枚をめくり全員に公開し、その都市に同じ色の「病原体コマ」を3個ずつ配置します。

 

 

さらに感染カードの山札から3枚を公開。その都市に病原体コマを2個ずつ配置。さらに3枚公開し、その都市に病原体コマを1個ずつ配置します。めくった9枚のカードは、捨て札に置きます。

 

各プレイヤーは、職業が書かれた「役割カード」をランダムに1枚ずつ選びます。書かれた役割と同じ色のプレイヤーコマを受け取ったら、それをアトランタに配置します。

 

 

プレイヤーカードの中から、プレイ人数に応じた初期手札を配ります。

 

初期手札の枚数は以下の通り。

 

  • 2人プレイ=4枚
  • 3人プレイ=3枚
  • 4人プレイ=2枚

 

 

プレイヤーカードを配ったら、残りは山札とします。山札を作るときに、「エピデミックカード」を混ぜます。

 

エピデミックカードは全部で6枚ありますが、初心者は4枚、標準で5枚、高難易度プレイなら6枚すべて混ぜます。

 

 

準備ができたら、いよいよゲーム開始です。

 

ゲームの流れとルール

 

勝利条件

 

4つすべての治療薬を発見する

 

敗北条件

 

  1. アウトブレイクマーカーが8番目まで到達する
  2. 病原体コマを配置するときに、ストックの病原体コマが足りなくなったとき
  3. ターン終了時にプレイヤーカードを2枚引く際、山札が足りなくなったとき

 

ゲームの流れ

 

 

『パンデミック』は移動や感染者の治療を繰り返しながら、手札であるプレイヤーカードを増やし、治療薬を4つすべて発見するのが目的になります。

 

手番の流れは以下の通り。

 

  1. 最大4つのアクションを実行する
  2. 山札からプレイヤーカードを2枚引く
  3. 感染の処理
  4. ターン終了

 

自分の手番では、以下のアクションから最大4つまで実行できます。

 

アクション 行動の内容
自動車または船による移動 自分のコマを、隣接する都市へ移動する
直行便による移動 都市カード1枚を捨て札にし、その都市へ移動する
チャーター便による移動 自分が現在いる都市カードを捨て、好きな都市へ移動する
シャトル便による移動 調査基地のある都市にいる場合、別の調査基地がある都市へと移動する
調査基地の設置 自分が現在いる都市カードを捨て、その都市に調査基地を設置する
感染者の治療 自分が現在いる都市の病原体コマ1個を取り除く
知識の共有 自分が現在いる都市カードを、同じ都市にいる他のプレイヤーへ渡す
または、自分が現在いる都市カードを、同じ都市にいる他のプレイヤーからもらう
治療薬の発見 調査基地のある都市にいる場合、同じ色の都市カード5枚を捨てて、その色の治療薬を発見する

 

カズキ

文章だけ見るとちょっと分かりづらいですよね・・・。

 

僕も説明書を見ただけではイマイチよく分からず、プレイしながら覚えていきました。書いてあることは複雑そうですが、実際にプレイしてみるとそんなに難しくはありません。

 

基本的には、「手札の都市カードを使って移動→その都市の病原体を取り除く」というのが序盤の流れになります。

 

 

しかし、クリア条件である「治療薬の発見」は、同じ色の都市カードが5枚無いとできないので、なるべく同じ色のカードを揃えなければいけません。必要なカードは節約したり、「知識の共有」によって他のプレイヤーからもらったりしながら、集めていきます。

 

上記のアクションは、同じものを繰り返すことも可能です。なので、「移動→移動→移動→感染者の治療」といったこともできます。

 

上記以外の特殊なアクションとして、「イベントカード」の使用があります。

 

 

イベントカードはプレイヤーに有利な効果をもたらすもので、手番中にいつでも使用できるうえに、アクションを消費しません。

 

4つのアクションを実行したら、山札からプレイヤーカードを2枚引きます。

 

 

手札は最大7枚までしか持てないので、8枚以上の場合は7枚になるよう捨てなければいけません。

 

この際、「エピデミックカード」を引いてしまう場合があります。

 

エピデミックカードを引いたら、ゲームボード上の感染率マーカーを1つ動かし、感染カードの山札から一番下のカードを引きます。引いたカードの書かれた都市に、同じ色の病原体コマを3つ配置します。

 

 

そのあと、感染カードの捨て札をすべてシャッフルして、感染カードの山札の一番上に戻します。これまで出た感染カードが再び山札に戻ってしまうことで、アウトブレイクの危険性が高まるため注意が必要です。

 

プレイヤーカードを2枚引いたら、最後に「感染の処理」をおこないます。

 

感染カードの山札から、現在の感染率と同じ枚数のカードを公開。出た都市に、同じ色の病原体コマ1個ずつ配置します。

 

 

このとき、すでに3個の病原体コマが配置されている都市が出てしまった場合、”アウトブレイク”が発生してしまいます。

 

アウトブレイクマーカーを1つ進め、隣接している都市すべてに同じ色の病原体コマを1個ずつ配置。

 

 

さらにその都市も3個の病原体コマが置いてあった場合、その都市でもアウトブレイクが発生してしまいます。

 

このように、アウトブレイクは一度起きると連鎖してしまうので、病原体コマの数は注意してプレイしなければいけません。

 

「4つのアクション→プレイヤーカードを2枚引く→感染の処理」というプレイを繰り返し、アウトブレイクを発生させないうちに、治療薬を4つ発見できたら勝ちです。

 

 

『パンデミック:新たなる試練』をプレイした感想

 

感染が広がる恐怖!常に緊迫感と焦りをもたらすゲームシステム

 

 

『パンデミック:新たなる試練』は毎ターンごとに病原体の感染が広がっていくので、真綿で首を締められるような緊迫感と焦りが常に付きまとうゲームです。

 

一般的なゲームであれば、「後半になるにつれて、クリアに向けてどんどん有利な展開になっていく」というものがほとんどですが、『パンデミック:新たなる試練』はそうではありません。

 

ゲームが進むごとに病原体コマの数や感染率が上がっていくので、後半になるにつれて苦しくなってきます。

 

後半は猛烈なスピードで感染が広がるため、1個ずつ病原体コマを取り除いてもとても間に合いません。一気に病原体を取り除くためには、「治療薬の発見」が必須です。もちろん、治療薬の発見はクリア条件でもあるので、最優先で取り組むべき。

 

各都市の病原体コマの数や、山札・捨て札の状況を見ながらリスク管理をし、効率よく必要なカードを集めていくことが重要です。

 

仲間と相談して、役割が”カチッ”とハマったときの気持ちよさが半端ない!

 

 

協力型ゲームの醍醐味でもある、仲間との相談。『パンデミック:新たなる試練』も例にもれず、このシークエンスが一番盛り上がります。

 

カズキ

「黄色の都市カード持っている人がいたらちょうだい!」

「ここは僕が感染の治療をするより、衛生兵の人にやってもらったほうがいいね」

 

といった具合に、それぞれの役割に合った行動をみんなで相談し合うのが楽しいゲーム。さらにその役割が見事にハマり、クリアできたときの達成感がたまりません。

 

ひとりひとりのプレイヤーごとに役割カードがあり、その人にしかできない行動があるので、必ずみんなが活躍できるゲームシステムになっています。

 

上手いとか下手とか関係なく、全員で協力しないとクリアできないようになっているのがいいですね。

 

クリア難易度は高め!何度でも挑戦したくなる楽しさ

 

 

『パンデミック:新たなる試練』は、1度や2度プレイしただけでは中々勝つのは難しいゲームです。エピデミックカードを4枚しか混ぜない入門レベルでも、友人とプレイしたときに4回目でやっとクリアできました。

 

敗北条件が、「①アウトブレイク回数 ②病原体コマの数 ③山札が足りなくなったとき」と3つあるのが難しいポイントです。

 

アウトブレイクが起きないように慎重にプレイしていたら、ターン数がかかりすぎて山札が足りなくなったり、早めに治療薬を発見しようとして感染の治療を疎かにしていたら、病原体の数が増えすぎたり・・・。

 

全体を見通して進めていかないと、なかなかクリアできない仕組みになっているのが面白いですね。

 

それでも、何度かプレイしているとだんだんとコツをつかんできます。

 

カズキ

今度はもっとこうしてみよう!

 

と、みんなで改善策を話し合って次回に活かせるので、何度でもプレイしたくなる楽しさがあります。

 

じっくりプレイすると1ゲーム30分以上かかりますが、それでもつい複数回遊んでしまうゲームです。

 

まとめ:協力型ゲームの傑作!

 

 

『パンデミック:新たなる試練』は、僕が遊んできた協力型ゲームの中でも一番面白いゲームです。ダントツでお気に入り。

 

覚えることが多くて最初は大変ですが、慣れてくると自分が何をすべきか分かってきます。そうなってからがめちゃくちゃ楽しい。

 

価格が若干高く、箱も大きめですが、それだけの価値が十分にあるゲームです。2人からでも遊べるので、家族や恋人同士で遊んでも盛り上がると思います。

このゲームの評価
ルールの分かりやすさ
(3.0)
プレイ時間の短さ
(3.0)
駆け引きの面白さ
(5.0)
運要素の大きさ
(4.0)
デザイン性
(5.0)
価格
(3.0)
少人数でも楽しい
(5.0)
総合評価
(5.0)

 

 

6 Comments

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